故郷の町の同窓会に出たこと

京都府の北部、日本海に臨む宮津の町で、私は高校までを過ごしました。

その町から「同級生だった作家の帰郷講演会が実現できました。同窓会も合わせ行います」と知らせが来て参加した。

同窓会の幹事を誠実に続けている夫妻が企画して、実行委員会を呼びかけ市の協賛がかない実現した。

美しい文体を持つ女性作家で、そのまま書き下ろし文学のように語ってくれた。

最近になって彼女の生涯に触れた作品が出て知ったことだが、当時は複雑な家庭事情があって、中学を終える前に独り東京に出た。文学賞を受賞して、間もなくテレビのレギュラーも勤めたが姓が変わり、クラスのほとんどはその時