たまたま本棚の整理をしていてみつけた啄木の歌のなかにこんなのがありました。
垢じみし袷の襟よ
かなしくも
ふるさとの胡桃焼くるにほいす
『一握の砂』のうちの「我を愛する歌」より
残念ながら胡桃の木を見たことがありませんし、その実を焼いてにおいをかいだことがありません。
せいぜい、冬の朝のトンド(たき火)で焼いたサツマイモのにおいか、畑からかっぱらってきて焼いたトウモロコシのにおいくらいなも