連載:自分史

− 浪人・短大生時代 −

【文教大学女子短期大学部文芸科】
私の愛する母校である。

ここの学校を選択し受験した理由は簡単だ。入試科目が『現代文・古文・漢文・小論文』だけだったからだ。
当時『国語』だけで入学できる最も偏差値の高い学校だったのだ。

現役で入試を受けて、落ちた。信じられなかった。自己採点をしても、落ちるはずが無い点数を叩き出していたからだ。
内申書の調書が悪すぎたのだ。
即座に浪人することを決意した。
その旨を実両親に伝えると、あっさり許可が出た。
無名短大の受験で浪人することは、当時でも珍しかった。が、生家には私に進学してもらわなければならない理由が出来たのだ。