それでも夜は明ける(2013)

★虐待される黒い貴石たち

昨晩(21日・月)、NHK BSプレミアムで放映されたのをリアルタイム観賞。初見。
1840年代、ワシントンで拉致誘拐され、ルイジアナ州のプランテーションに奴隷として売られてしまった自由黒人のバイオリニストが、味わった長年の辛酸を記した自伝を映画化した歴史ドラマ。
南北戦争以前(ときには以降)の米国の「ニガー」の境遇をリアルに映し出した問題作はすでに数々あり、そこにまた力作が加わったというわけだが……本作もまた、胸がきりきり痛むような、苛烈な物語ではあった。これが「まれで数奇な運命」をたどった男の話ではなく、実はこんなのはあり