春を待つ軒端に雪の堆く

  ( 夕食はお鮨 筍土佐煮 レバニラ炒め

   ケーキ きな粉お萩 刻みキャベツ塩揉み )



 果樹園も日ざし春待つスイス領  有働亨 汐路

  汀歩す待春の富士輝いて  星野椿

 濡れてより待春の黒土となる  岩岡中正

  火を焚くや万年杭も春待つ木  佐野美智

  煎大豆に花の春待つ宵なりけり  西勝 選集「板東太郎」

  玩具と野菜畳に置くよ春待つよ  磯貝碧蹄館 握手

 珈琲の朝の湯気みな春待てる  原子公平

  白足袋の爪先の春待つごとし  影島智子

  紐長く小鳥籠吊り春待つ木  森重 昭

 蒟蒻薯春待つ貌の煤