第127回新趣俳句会

第127回新趣俳句会


・「兼題」下萌 (傍題の草萌、草青むなど全てを含む)
・「題詠」 光 (光は字そのものの他、光を感じる句でも可)

下萌えもいまだ那須野の寒さかな
広瀬惟然
下萌の大盤石をもたげたる
高浜虚子
下萌や君病む大事ふと忘る
殿村菟絲子
下萌や土の裂け目のものの色
炭 太祇
ふりきれぬ身の影法師草萌ゆる
鷲谷七菜子
斐伊川のつゝみの蘆芽萌え初めし
杉田久女
行きはわが足袋の真白く下萌ゆる
中村汀女
雲垂れてつひに触れたる畦青む
水原秋櫻子
休み石それをめぐつて草萌ゆる
種田山頭火
*  下萌(したもえ)/下萌/草青む/畦青む