連載:日常

虐待死という終着点、それを導く父親

ここ数日は気分がすぐれなかった。その理由の一つに1月に起きた小学4年女子児童の虐待死事件に関する毎日の報道があると気がつく。毎日報道により取り上げられ、詳細が明らかになるにつれて、勇一郎容疑者のこころに目を向けざるをえなかった。

いじめの問題に対して、やれ人道主義は無力だとか批判する人間がいるが、いじめる側のこころに迫ろうとする努力を、それは解決にならないとか、所詮無力であると言い放つ人間がいて、気が知れない。理解することが、つまり心の闇に迫ろうとすることが、第一歩ではないのか。

そのことは虐待の問題においても同様である。なぜここまで自分の子供を追い