【俳句のまとめ】あけび庵

【俳句のまとめ】あけび庵

一心の日差し小春日窓不乱
光陰の過ぎて齢に霜の月
小春日の日差しの窓辺手のさわり
首を振りからすなぞえに風寒し
茶の花や受けて蹲踞みずの音
白滴に足を取られて冬の酔
酒蔵に酔ってはおあしを冬に置き
春鹿の心地よさげや冬恋し
寝転んで欠伸ごろりや春待たる
紅茶さえ白いミルクで冬曇り
     **
駿河湾ふりょう喘ぐや桜えび
冬薔薇街こともなくからす鳴く
妻のうで甘藷ながめているらしや
ふと思う鰻のこぼね寒土用
鼓動なる冬の湯舟や壁こずく
吐く息を両手に丸め冬の水        *
木枯らしの三浦だいこん浜の風
浜風や大根干され