「俳句のまとめ」の日記一覧

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【俳句のまとめ】

7/4 【俳句のまとめ】あけび庵 廃屋や蔦青葉にも隠れたる 物置の雨音に蔦青葉かな 蔦青葉よせれば蔦の陽に焼かれ 蹲踞に沙羅の花おるにじり口 沙羅の花つくばい過ぎてにじり口 後つづく花敷き詰めて夏椿 夏椿咲いてその日の落花かな 沙羅のはな寺の守屋の窓あかり そのままに沙羅の花ゆえ落ちにけり 幾花か落ちてこうぼく夏椿 青蔦の廃屋消し去る解体屋

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【俳句のまとめ】

【俳句のまとめ】・・・あけび庵 夏 卯の花やぬすみて咲ける雪の色  * まつる神夏の山路に榊とる * 鳴く音になき世のわが身ほととぎす* 山里の待つや都もほととぎす   * 人やきく待てばあかつきほととぎす* 夢ごこち寝る夜もなきをほととぎす* 白糸のながき根はひくあやめかな * 天の戸をたたく水鶏や明けやらで * ふるままに八十瀬の波ぞさみだるる* 風にほひ花たちばなや里に…

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俳句のまとめ・・・あけび庵

俳句のまとめ・・・あけび庵 童心の風に揺れてはチューリップ 風吹けど桜の命赤い蕊 蒲公英の風穴開けて綿毛飛ぶ 白藤の短かき房の花たれて 花房を藤は棚より枝垂れ色 藤棚の花房あわく枝垂れ色 親指の苺一口小粒なり 穀雨きて夜にぱらつく降る音や 戸を放ち行く春ゆるり惜しみなく 玉砂利に香り落とすや藤の房       ** 花房の玉砂利踏むや藤の棚 買い物の帰り見渡す葱坊主 買い出しの目に一休み葱坊主…

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俳句のまとめ

俳句のまとめ・・・あけび庵 結び葉やさめて涙の袖の夢 大根や春のほどよき土塊て 如月を幾日過ぎや春二番 花がさね笑い転がすめのこかな 笑う子の花がさねにもかしこまり 花がさねめのこも欲しや紅のいろ めのこにも紅を引きたや花衣 たれ焦げて桜のしたの焼き鳥屋 やきとりの提灯ひとつ花のした 緑の葉そえて散りゆく紫木蓮       ** 砂遊び一人占めして花の下 校庭の赤白帽や花のした 花の下赤白帽の…

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俳句のまとめ・・・あけび庵

俳句のまとめ・・・あけび庵 あけびの芽つる立つ軒にけさの雨 納め雛和紙を巻かれてミイラかな 始まりは春田おこして畦くろく 川風に野焼きのこして墨のいろ はし止まる舟形あそぶ桜鯛 川風に屋形さしたる桜鯛 啓蟄や雨で崩れるスケジュール 鎌かると春打ち寄せて和布刈かな(めかり) 手を引いて遊ぶ野中や風光る 赤ゝと花はめくれて藪つばき       ** 土筆たつ歩き疲れて茜空 春しぐれ老いたる犬の腕の…

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【俳句のまとめ】あけび庵

【俳句のまとめ】あけび庵 星遠く天地のさえや冬の月 ストーブのタンクの重き温さかな ずんぶりと心取られて柚子湯かな 姿見の猫の恋とて背を伸ばし      * 宵い惑う街の明かりや寒の月      * しろ粥の寒に散りばめあお菜かな 伸び伸びと水仙の葉や花に添う そばで越す添えて一握法蓮草 三寒に二十日大根耐えて立ち     (冬)  鶴の舞い春の水面に橋跳ねて          ** 袋路の竜…

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【俳句のまとめ】あけび庵

【俳句のまとめ】あけび庵 ささめごと雨つぶ宿りて冬木の芽 ただ銀杏今日散る為の葉を残し ひこばえの春田にさして雨迷い     * ふたご座の冬上の空流星群       * 丸投げに追われたき口炭のかま 眼がね穴温度うかがう炭の竃 丸投げのひ窯留窯炭を焼く 老いて年要らずうらうら日の惜しや 寒の月その下飛ぶや番どり 言祝ぎて雑煮に添えるめでたさや         ** 掛け布団なかに収めて咳をす…

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【俳句のまとめ】あけび庵

【俳句のまとめ】あけび庵 一心の日差し小春日窓不乱 光陰の過ぎて齢に霜の月 小春日の日差しの窓辺手のさわり 首を振りからすなぞえに風寒し 茶の花や受けて蹲踞みずの音 白滴に足を取られて冬の酔 酒蔵に酔ってはおあしを冬に置き 春鹿の心地よさげや冬恋し 寝転んで欠伸ごろりや春待たる 紅茶さえ白いミルクで冬曇り      ** 駿河湾ふりょう喘ぐや桜えび 冬薔薇街こともなくからす鳴く 妻のうで甘藷な…

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【俳句まとめ】あけび庵

【俳句まとめ】あけび庵 秋出水やがて岩肌苔の色     * 露の玉やまばと低く朝の鳴き 山鳩の朝鳴きもあり玉の露          * 秋鳴くや山ばと問答雲の下          * 後の月庭に耳やる老いの庵          * うたまくら寂しき庭の後の月  夜の風澄て庭かげ後の月      * 初雁の長鳴きの夜や舟を…