【俳句のまとめ】あけび庵

【俳句のまとめ】あけび庵

ささめごと雨つぶ宿りて冬木の芽
ただ銀杏今日散る為の葉を残し
ひこばえの春田にさして雨迷い     *
ふたご座の冬上の空流星群       *
丸投げに追われたき口炭のかま
眼がね穴温度うかがう炭の竃
丸投げのひ窯留窯炭を焼く
老いて年要らずうらうら日の惜しや
寒の月その下飛ぶや番どり
言祝ぎて雑煮に添えるめでたさや
        **
掛け布団なかに収めて咳をする
雪一つ一つ積もって冬になる      *
落ち葉焚き立ちて逃げ行くしろ煙
カンダタの声聞く蜘蛛の枯蓮      *
一握の蕎麦にあお菜の年を越す
留まりて春の