「本のエンドロール」安藤祐介著…印刷会社営業マンの爽やかな成長

エンドロールとは「映画やテレビなどで、映像作品の最後に出演者・製作者・協力者などの氏名を流れるように示す字幕」(コトバンク)とのこと。「本の……」と冠をつけているので、本の製作者・協力者などの氏名ということでしょう。

本を一冊刊行するのには出版、印刷、製本とそれぞれの会社で分業が行われる。会社間で縦割りが徹底しているのかと思いきや、境い目はかなり曖昧で、会社間でうまく意見を出し合いながら出版まで漕ぎつける。

そんな出版小説となっている。
出版産業は右肩下がり。活字離れは出版社の社会の流れゆえ食い止められないが、いい本を出したいという気持ちは変わらない