【今日の俳句】

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【今日の俳句】
三か月はそるぞ寒は冴えかへる
一茶
冴え返る精舎の春の雲井かな
飯田蛇笏
冴え返り冴え返りつつ春なかば
西山泊雲
筆えらぶ店さきにゐて冴え返る
室生犀星
神鳴るや一村雨の冴えかへり
去来
冴えかへるもののひとつに夜の鼻
加藤楸邨
柊にさえかへりたる月夜かな
丈草
冴え返る身に黒服のたたみ皺
鍵和田秞子
*  冴返る/しみ返る/寒返る/寒戻り・・・
少し暖かくなりかけたと思う間もなく寒さが戻ってくることをいう。再びの寒気によって心身の澄みわたるような感覚が呼び覚まされる。「冴え」は光・色・寒気が澄んでいる状態をいう。冴ゆ」は寒さ