連載:まるお

おかしな体験

不思議なできごとがあった。野鳥が高い木の枝から墜落したんだ。

まるおと連れだって、毎日、公園へ向かう。
ごく近いんだが、手押し信号のある広い道路のむかいにある公園で、一日一回は寄る。
まるおのお気に入り場所で、欠かしたことがない。


そこへ行く途中、そばのブロック塀へ立ち寄る。その塀にからだをねじりながらすりつけて背中を掻く、これも毎日のこと。

公園へ着くとさらに、「防災備蓄用」と書いてあるコンテナの下へ潜りこんで、背中をゴリゴリやる。縁の下の高さがちょうどいいのだろう、のどをならして悦んでいる。これも日課だ。

それから、地べたに鼻先をこすりつけ