私淑する小塩節先生の本。

4月15日、清水幾太郎著『私の読書と人生』講談社学術文庫読了。
 42年前の31歳の時に書名に魅かれて求めたものの、これまでなかなか手が出なかったのは、大学の教養時代に人類学の三森定男教授が、ある日「清水幾太郎という人は、翻訳でありながら、あたかも自分の創作だと出版している」と言ったことが頭に残っていたからかもしれない。
 三森教授は心臓疾患を持たれていて3階の大教室に10分以上かけてやっと登壇し、それも夫人が付き添っている姿も見ている。教授の書かれた本を使っての講義で、これがなかなか面白かった。
 京都大学の学生時代、先斗町の置屋さんに下宿していたこと