□山道を一台の軽トラが下ってきて、すれちがいざまに僕の横に止まった。
　「どちらまで？」　
　「炭鉱資料館にゆこうとおもって…」と自分
　「よかったら案内しますよ。先に行っててください」
　　好い人らしい。およそ僕とは同年代だろう。彼は程なく行った道を戻ってきた。　

　「これが火薬庫の復元、「発破」の時代も長くて、あの坑道入り口は、オレが復元した、つくったんですよ」。
　沢の源頭まできた。移築された「旧炭鉱住宅」や"ナベ型トロッコ"など、常磐炭田の歴史の掲示や炭坑で使われたいた安全器具など整然と展示されている。

□【ph1】『みろく沢炭鉱資料館』は、