【俳句まとめ】あけび庵

【俳句まとめ】あけび庵
酔い酒のコップ透かせば花明かり
鮟鱇の吊るし売られて肌びかり
松の内帰省の子に聞く初仕事
初夢の書き換えてみるよいもある
二股の引きてだいこん初笑い
雨空を恨み見送る冬ひでり
陽を受けて白々冬の空の月
畑中に寒さと白菜縛られて
畑中の白菜縛る寒さかな
節分の鬼っぷりなり人の貌
         **
霙きてひそけさあまるビルのうえ
みぞれ来て空ひた曇るビルの上
流氷の岸押し寄せてオホーツク
冬尽くや蒼鷺かそけし瀬切たつ
陽はゆるび小鳥はつつき春浅し
毛玉さえ指になついて春日向
川流れ左岸右岸の花のもえ
雀鳴き下萌え緩み野風吹く