成人雑誌
その時司門君は君の恋人だった
昨夜からのバンドの練習が終わり
日曜日の朝早くアパートに帰った
もう君は来ていた
「もう来てたの 早いね」 声をかけた
「お帰り」 君はコタツでコーヒーを飲んでた
「!・・・」 僕は凍り付いた
コタツの上に僕の隠してたHな本
立ち尽くす僕に
「すわったら」 おだやかな君の声
でも 目が怖い
僕は君の向かいに正座した
「これ どうしたの」
「友達に もらった」
「そう」
その後の突き刺さるような沈黙
「男の人がこう言うのに興味を持つの分からない訳じゃないのよ