俳句のまとめ・・・あけび庵

俳句のまとめ・・・あけび庵

童心の風に揺れてはチューリップ
風吹けど桜の命赤い蕊
蒲公英の風穴開けて綿毛飛ぶ
白藤の短かき房の花たれて
花房を藤は棚より枝垂れ色
藤棚の花房あわく枝垂れ色
親指の苺一口小粒なり
穀雨きて夜にぱらつく降る音や
戸を放ち行く春ゆるり惜しみなく
玉砂利に香り落とすや藤の房
      **
花房の玉砂利踏むや藤の棚
買い物の帰り見渡す葱坊主
買い出しの目に一休み葱坊主
一匙の香り欲しげの新茶かな
湯に解け香り欲しげの新茶かな
手に余る石茄子となる一番果
干されては向日葵の種の固さかな
玉砂利の足もしずみて藤のはな
水やるかしな