さくらももこ著「ひとりずもう」には感動した

「ひとりずもう」 さくらももこ著 小学館
2005年8月10日発行
ー気楽に愉快に過ごせりゃいいのだ。面白い事が好きな人がいい。
 私は、ひとつも彼の事を知らない。名前も知らないし、学年も知らない。何が好きかなんて全くわからない。表面だけが好きなタイプだったのだ。それだけの事で莫大な時間を費やし、くだらない夢を細部までこだわっていたなんて、いっぺん考え直した方がいい。
 彼との接点が何も無かった事が泣けない要因なのだ。彼と接した思い出が少しでもあれば、そこに焦点を合わせりゃ涙のひとつも絞り出せるだろうが、接した思い出が全く無いとなると難しい。
 私は、小