隅田川越えて落着く夏料理 　京極高忠

　月の出の待たるる海や夏料理　 古賀 雁来紅

　爽やかな碧と洗いの夏料理　　アロマ

　懸崖の菊のさはりし料理かな 　松藤夏山 夏山句集

　交のさめて亦よし夏料理　 其角

　夏料理海風吹いて始まりぬ　　アロマ

　月の道眺めワインで祝杯を　アロマ

　月の道眺め冷たいワイン飲む　アロマ

　えび赤きみる貝白き夏料理　 高野素十

　高きへ流るる南画の川や夏料理 　中村草田男

　今年また須臾の家族や夏料理　 池田守一

　座敷且つひとりに廣し夏料理 　森澄雄

　山を褒め川を称へて夏料理 　黛 執

　借