連載:日常

いちばん上達しているとき、いちばん苦しい (自分のためのメモ)

どのような習いごとでも、基礎練習や課題というものがある。そしてそれらは単調でつまらないと感じるような課題が多い。

そのむかしフルートを練習していたときは、まさにその陥穽におちていた。演奏して楽しいものやワクワクする曲を優先してしまい、ほんとうの技術の基礎を作る基本練習をほとんどやらなかった。

いま思うと、いい先生につきながら、そこそこの年数習っていたのに、上達が思わしくなかったのは、たぶんこのせいだと思う。好きなことをやっているだけでは、まあ練習とは呼べない。好きなことに浸っている自分に酔って、なにか勘違いをしていた。

個性の尊重とかいって、その子