わたしのこころの旅。  金沢能登 ⑤ 完結

塗太郎で、過ごす静寂のとき。。

聞こえるのは、海のうねり
ぼーんぼーん という柱時計の知らせ。

わたしと彼。

時間がとまったよう。止まってないけど。

もしかしたら、
この地に骨をうずめることになるのかもしれない。

そんな風にふと感じて、手をとめる。。

わたしの運命。
確信に変わっていく。

わたしがここで、

輪島塗を一生の仕事にしたいんです。
住み込みで、修行させてください。。と土下座したら、

彼は、たじろぎつつも、
きっと、受け入れてくれるだろう。

さっきの
なんだ、このへんなサクラ? と

見つめ合ったまなざしに、うそはないはず。。