菊は栄える葵は枯れる~(2)ー2

…毎度皆様おなじみの見てきたような嘘を言う、講釈師熟寝坊睡蓮の(幕末・小栗上野介忠順)の物語…
  ♫ 菊は栄える 葵は枯れる~♬ 
 さて物語は、昨日の続きでございます。

 次第に斜陽の影が濃くなる徳川幕府であったが、その中枢にあって小栗は役職にある間は最も有効敏速に、その職務に突き進み働くのでした。

 しかし倒幕に燃える時世の流れで、徳川将軍慶喜はやむなく大政を奉還したのですが 薩摩は長州と手を組み錦の御旗を掲げた勤皇征討軍となって、江戸へ向かってきていました。
 小栗は「薩長は自ら政権を握ろうとしているのだ」と多くの幕府側の人間が考えているよ