教誨師

今は亡き大杉漣さんの遺作で。
刑務所で、死刑執行を待つ6人の被告と対話をしながら
死に向かう気持ちに寄り添う役を、見事に演じていました。
大杉漣さんでなければ、とてもこの映画は出来なかったでしょう。私の大好きな役者さんでした。
突然の訃報には、驚きと深い悲しみを禁じえませんでした。
殺していい命など、この世にはないと言われながら
自らの罪の償いのために、消されようとしている自分の命。寄り添うということが、どんなに難しいことか、
それは、漣さんの複雑な表情に、一人ひとりに向き合おうとうとする真摯な気持ちが伝わってきました。 
役の上での自分の辛い過去との折