悪夢のようなバブル崩壊の時代はとっくに終わってしまった、と思われている。当時、喜納昌吉が照屋林助の作曲で、「東京賛美歌」を歌っていた。
「ここは東京か ヤレ花の東京か
世界で一番の ヤレ経済大国か
(略)
スピード、ジャンキー、素敵なヒロイン
議員に、ノーテンノーテン
(略)
道の上にも ヤレ屋根がついている
なんでわざわざきれいな空を見えなくしちゃうの
(略)
そんな時代の後始末はまだつけられていない、と本書は書く。
「たとえば、朝鮮総連に対しても、利息を含めて約九百十億円の返済を求めて(回収機構)は提訴し、二〇一七年に全額支払えという判