仏蘭西の玉蜀黍も刈られけり 今井杏太郎
伏見人唐黍がらを束ねけり 上島鬼貫
充実せる玉蜀黍を切に焼く 本田青棗
几帳面なだと思はないか 櫂未知子 蒙古斑
初恋は遠し唐黍の葉が赤し 永井龍男
十字架高し唐黍にほふ一村に 林翔 和紙
唐黍かじる我に縄文の顎しかと 星野紗一
唐黍と学生帽と一つ釘 上野鴻城
蝦夷地にて焼き玉蜀黍を食ぶ アロマ
唐黍と柿女房の多き村 長谷川秋子
唐黍に簾をながす厨かな 長谷川かな女 雨 月
唐黍に織子のうなじいきいきと 金子兜太
唐黍に背