どか雪のあとの青空手紙書く 木村敏男 ぼた雪や卵が安く買へるころ 中拓夫 愛鷹 大雪を踏み分けリュックで買い出しに アロマ お降りのうす墨刷ける深雪かな 西本一都 景色 ことと音又も深雪にことと音 京極杞陽 ダム広き裏大雪や初紅葉 鮫島交魚子 バイブルに鞣し香のある深雪かな 石原八束 みちつけて水の出でくる深雪沢 上田五千石 森林 みちのくの…
仏蘭西の玉蜀黍も刈られけり 今井杏太郎 伏見人唐黍がらを束ねけり 上島鬼貫 充実せる玉蜀黍を切に焼く 本田青棗 几帳面なだと思はないか 櫂未知子 蒙古斑 初恋は遠し唐黍の葉が赤し 永井龍男 十字架高し唐黍にほふ一村に 林翔 和紙 唐黍かじる我に縄文の顎しかと 星野紗一 唐黍と学生帽と一つ釘 上野鴻城 蝦夷地にて焼き玉蜀黍を食ぶ ア…