あたたかき母の齢や新豆腐 古賀まり子 緑の野以後
したしさの仏に供へ新豆腐 森澄雄
水底に揺らめき光る新豆腐 アロマ
そのかみの恋女房や新豆腐 日野草城
皿の上瑞々しくて新豆腐 アロマ
碧々とアサツキ添えて新豆腐 アロマ
つきだしに水もしたたる新豆腐 高澤良一 宿好
つきとめし病いとしむ新豆腐 石田あき子 見舞籠
はからずも雨の蘇州の新豆腐 加藤楸邨
はや帰る燕のけしき新豆腐 中拓夫
むかしほど雨の音せず新豆腐 永作火童
ゆらゆらと母の齢や新豆腐 古賀まり子
一丁を仏とわかち新