葱焼くや入植時代語りつつ 渡辺昌子
耳よりな話に葱が甘くなる 柴田朱美
葱畑に火星大きく輝けり 島谷征良
調理場は仕込み始めの葱刻む 芝宮須磨子
葱刻み朝餉の味噌汁に入れ アロマ
どぜう鍋薬味の葱は木の升に 田中藤穂
蕎麦の箸薬味に一本根深葱 森理和
吹きて啜る熱き葱汁地震の後 土井三乙
並ぶ葱深谷下仁田岩槻と 松崎鉄之介
ラーメンに青々たっぷり葱を入れ アロマ
起き伏しの水平線や葱を引く 水野あき子
大吟醸酒下仁田葱も食べ頃ぞ 奥田順子
蕎麦掻の喉越し葱の香