「候わず(そうらわず)」とは斎宮の生き方、人生のあり方です。
斎宮は自分の気持ちや言葉をお空に伝えながら、結婚をしないで遠い海の向こうのお人を慕って生きる方です。
何のためにその様な人生を送るのと皆不思議に思うでしょう。
けれど、それは清潔な体と魂を残さなければならない血筋の人達の大事なことで、斎宮とはそれが運命として産まれ、そのような貴い血筋の人達の中からさらに選ばれた唯一の方です。
その昔、斎宮に選ばれたお姫様は、お年頃を迎えました。
本来結婚をしないのが定めですが、お姫様は結婚への道を選びました。
結婚の儀式を終えた日、お姫様と夫になら