連載:題詠短歌

2019題詠短歌 奪われた眠り

2019-056:通
枯葉道通過していくカップルの
微笑み真似てまた増えた皺

2019-057:カバー
傷つけてしまったあの日冷えきった
枕カバーが奪った眠り

2019-058:如
若いころ真面目な顔でついた嘘
兵士の如く君を守ると

2019-059:際
水際に立てば会話も虚しくて
手の温もりを分かち合うだけ

2019-060:弘
弘前の城の桜の剪定は
林檎育む技術活かして

カテゴリ:エンタメ・ホビー