次女の死 4

毎日海辺の街の病院に駆けつけてくれる次女の友人の数に驚いた。
が、それ以上にその見舞いが義理や形式ではないことにはもっと驚いた。

彼らは皆ショックを受け心から悲しんでいた。

そしてたまに誰かが次女との思い出を語り泣いたり笑ったりした。
彼女に出会えて良かった。
彼女に出会って自分の人生は変わった。
僕の姉さんみたいだった。

とかそんな声が聞こえた。

次女はよく友達を大勢連れて夜遅く帰宅、ドタドタと2階の次女の部屋へ上がっていくことがあった。
彼女の友達は居間にいる私にこんばんはと挨拶してすぐに上がっていくものだから、誰が誰なのかわかりもしなかった