新宿散歩 ー友 遠方より来るー

プラザ合意を引き金にバブル景気へ突入する直前の高度成長経済が石油ショックなどで景気の停滞で終焉したといわれた頃に唄われた演歌があった。
「新宿は西口の 間口五尺のぽんたの店が
 とうとうつぶれて 泣いてるヒロ子
 三畳一間でよかったら ついておいでよぼくんちへ」
猪俣良作詞、船村徹作曲の「新宿情話」

福岡の友人から電話があり、上京するから案内しろという。それが新宿西口の「思い出横丁」だと。電話口の相手は酩酊というほどではないが、どうしてそこなのかよくわからず、とりあえず了解して彼との約束の日を迎えた。
新宿駅の大ガードに沿うようにある一角。終戦直後に闇