連載:題詠短歌

2019題詠短歌 ほんのり甘く

2019-066:珍
虚しさの雪降る街は珍味さえ
涙のような味がするだけ

2019-067:アイス
粉雪をアイスにかけて微笑めば
白い孤独もほんのり甘く

2019-068:薄
粉雪をとかすくらいのキスでいい
薄いスープに慣れてきたから

2019-069:途
あの事は水に流そう粉の雪
つもる話も中途半端に

2019-070:到
添い遂げることは到底無理だけど
やむな粉雪キスの間は

カテゴリ:エンタメ・ホビー