昔々のそのまた昔の更にずーっと昔。
まだ北風と太陽が
その力を互いに譲らずに張り合っていた頃の話です。
太陽との勝負に敗れた北風は
密かにリベンジの機会を伺っていました。
そして、ついにその日は来たのです。
北風「なぁ、太陽よ。この前は君の勝ちだ。
それは認めよう。
だが、私にもう一度チャンスをくれないか?」
太陽「チャンス? どんなだい?
まぁ、何度やっても結果は同じだと思うがね。
で? 今度は何の勝負だい?」
北風「旅人の傘をどちらが捨てさせる事が出来るか?
それでどうだい?」
太陽「旅人の傘?」
北