『おくの細道』新説・仙台領内編の講演を終えて

87年目を迎えた「仙台郷土研究会」で、年に3回「公開講座」を開催している。その一人として、『奥の細道』330年紀行を記念して、講師を勤めた。

以下に概要を記してみた。入門者にも解り易く語ることを旨とした。
1、奥の細道の由来は、中世に歌枕・宮城野を訪ねた古道の事で、『都のつと』に初見がある。
2、松尾芭蕉、この仙台領内の「奥の細道」を訪ねて、紀行文の書名を『奥の細道』と書いた。
3、以後、後世の人達によって語り伝えられ、36句を一巻とした「俳諧連句」が、芭蕉一門の「蕉風俳諧」として、庶民に浸透した。
4、俳諧連句には、「挙句の果て」、「一巻の終わり」、