あの頃・・・

独身20代の頃
家には高齢のばあちゃんしか居なかった

母が脳梗塞で倒れ入院
父と妹は付き添い
兄は学生で遠方住まい

そんな生活が3年もつづいた

土間のある大きな農家だったから
家族がいなくなると
裸電球に照らされ
余計に寒々と感じた

そんな家に帰るのが嫌で
進んで残業をしていたから
立ち食い蕎麦を掻き込んだりして
帰宅はいつも夜中だった

週末は親友のところに毎回、遊びに行き
そこで親友のお母さんが
夕飯を食べさせてくれました

親友の家も土間のある茅葺の農家
土間から部屋へあがるところに
「アガリハナ」と呼んでいた
床が板張りで部屋でもない空間