子育ては誰がする?

子どもの保育や養育は親の責任というのが、
世の常識のようだ。

しかし、少し前まで、日本の大多数の家庭では
子どもの世話は祖父母や親族の役割だった。
親が身近でじかに世話するのは、乳飲み子のときだけだった。

2歳ともなると、年長の子が面倒を見た。
もっと年になると、家事の分担を担うようになる。

武家は、もっと厳しく、
親が面倒を見るよりも、他人に任せる。
親が世話すると甘やかすので悪い癖がつくからだ。

戦後の核家族は、育児の伝統を大きく変えた。
子どもを世話するのは、親だけになってしまった。

しかし、戦後のしばらくは、まだ地域社会が残っていた。