50歳前後の頃、頭髪の中に１本の白髪をみつけて
思わず「おっ」と声を上げ次いで「よしよし」と
呟いたことを今でもよく覚えている。

その頃、生年月日が同じだということから
気が合ったT氏は豊かな白髪の持ち主で、僕は
いつも彼の真っ白な頭髪を羨望の眼差しで
チラチラ横目で見ながら俺も早く彼のような
白髪頭になりたいものだと願っていた。

それから36年経った今でも俺の頭髪は完全に白く
なることに抵抗していていまだに黒髪が癪に触る
ほど目立っている。

70歳になっても白髪染めに熱心な男がいるけど、
不思議でならない。
何で白髪を嫌うんだろうね。
ウチはカミ