加速のついたものは修正困難

  半世紀ほど前、ローマクラブから「成長の限界」という報告が出された。
  世界の将来の人口、食料、資源、環境汚染、産業活動のレベルの変化を、いろいろな前提条件のもとで、コンピュータモデルで計算して、将来の世界はどのようになるかを分析して発表したものであった。
  それによると、変動が小さい内は、修正の余地はあるが、変動が大きくなると、制御・安定化することは不可能になる、とのことであった。
  最も標準的なケースでは、人口増加が進むと、食料生産、産業活動などを増す必要があり、資源や食料が不足し、環境汚染が進み、安定した発展は不可能になるとの結果が示され、