想い出の一曲:湯の町エレジー

この歌をこの年になってカラオケで歌うなんて夢のようだ。

1949年(昭和24年)の秋、私は5歳で来春には小学生という時期だった。

その頃私の家はコメ麦の生産を中心とした専業農家だったので、住み込みの男衆が一人おり田植えの時期と稲刈りの時期にはさらに住み込みの援農者がきた。

その年の秋に見えたお兄さんはギターを持った渡り鳥という感じだった、雨の日は農作業が休みでお兄さんがギターを聞かせてやるという。

母屋ではうるさいと言われるといけないので、もみ殻の積み上げてある小屋に行き、ギターを弾き始めた。

なんといういい音色だったことだろう、このメロディー