お腹いっぱい・・・バロック建築の競演

中欧を旅していると必ず出てくるのがハプスブルク家・・・という名前。神聖ローマ帝国の皇帝を多数輩出し、主に政略結婚によってその版図を拡大して行ったヨーロッパ屈指の「名門」であった。ただ、神聖ローマ帝国自体は、多くの封土に分かれた「ごった煮のような」ヨーロッパと云う鍋の蓋のようなもの・・・、とは言っても、ここウィーンは、ハプスブルク家の本拠地、いくらごった煮の鍋と言っても豪華な装飾に彩られた「鍋蓋」を多く見ることが出来る。

 そして、 蓋の飾り付けのキーワードは「バロック」・・・、よく言えば絢爛豪華・・・、過剰ともいえる装飾が左右対称に散りばめられる。その