夕茜冬の階段降りつつも


   「アロマ」の句


 塩鯖をトースターで焼く晦日なり

 忘年会昼のしゃぶしゃぶジンジャーエール

 沿道の赤い山茶花咲き満ちて

 夕茜冬の階段降りつつも

 千両の垣根高々庭の中


   「久保田万太郎」の句


 極月の雪の箱根となりにけり

 ゆく年や海すこしみえ瑞泉寺

 一めんのすゝきの枯れや百花園

 日に痴れて心悔いなし冬ごもり

 北風やあるひは赤き蟹の足

カテゴリ:アート・文化