長編小説「火の路」上下 2冊を買う

松本清張の小説で、昭和48年6月より昭和49年10月まで朝日新聞に連載されたものです。

その時は「火の回路」というタイトルでした。

前年の昭和47年に飛鳥で高松塚古墳の発掘調査が始まって、世の中は考古学ブームのまっただ中だったころです。

飛鳥時代の日本に、すでにペルシャ(いまのイラン)からの渡来人がいて、今も謎とされる多くの石造物・・酒船石
益見岩船といった遺跡跡は、かれらが信仰したソロアスター教との関連があるのではないかと清張さんはイランへ取材旅行に向かいます。

この小説では、清張さんの創った論文が重要な役割をしています。

「主人公の女性の論