くれ涼し大路にならふ金魚売 金魚 正岡子規
こがらしや大路に鶏のかいすくみ 加舎白雄
そのむかし竹藪なりし花大路 飴山實 花浴び
鎌倉の若宮大路に白い風 アロマ
たむろして春日大路の春の鹿 白井常雄
ねぶた果て疲れし大路現はるる 岸田稚魚
バスを待ち大路の春をうたがはず 石田 波郷
まつり後の無人の大路寒鴉 伊藤いと子
リラ冷えといふを大路に諾へり 茂里正治
稲妻に猫走りだす大路かな 伊藤いと子
雲の峯大路二つに分れけり 雲の峯 正岡子規
永き日の銀座大路にゐて孤独 田中兼豊
永