松竹梅

もうそろそろ梅の開花の便りがあります。
梅は花開く迄のストイックな風情が良いようです。

「梅折れて僧帰るかたは雪深し」で雪にも霜にも木枯らしにもじっと耐えて清く堅く己を持しているという。

それに引き換え、桜は浮気で、周囲の寒暖に騙されて
季節をわきまえ得ず狂い咲き、パットと咲いたかと思うと
東の風、西の風に身を任せてパット散って花吹雪と乱れる。

その色気は愛すべきだが、風雪を凌いで咲く寒梅の
頼もしさはないという。

新春の光を浴びてつたつやしいのは松と竹である。
松は百木の長として長者の風姿を誇るが、竹もまた面白い
趣があるという。

竹には雪が