散歩は気を付けないと危ない

施設の高齢者で認知症の方の散歩に付き添う。
毎週一度きりの散歩だがとても楽しみにしている。
日曜日は薄曇だったが風も無くお散歩日和になった。
 「風邪気味?大丈夫?一枚余分に着ようか?」
それでも散歩はしたいと言うのでいつも通り出掛けた。

2キロほど先の海岸まで歩きコーヒーを飲んで一服。
帰路もいつも通りの足並みだったが途中でトイレ。
施設まであと数百メートルの信号で柱に掴まった。
 「どうした?ちょっと疲れた?風邪気味だもんね。」
それからが大変なことになるが思い出すのも怖い。

信号からは足が速くなり”早く帰りたいのか?”と思う。
しかし身体が前の