【読書】コーヒーが冷めないうちに


題名:コーヒーが冷めないうちに
作者:川口俊和


 はたして、私だったら過去に戻りたいと思うことがあるだろうか?
 この物語を読みながらも読み終えてからも、自分だったらどうだろう? と、何度か考え込んでしまった。

 ある街の目立たない通りにある、いつ建てられたか良く分からない古い喫茶店「フニクリフニクラ」。
 真夏の暑い日でも、エアコンもないのに、いつも店内はひんやりと涼しい。
 ここには、ある条件付きで、過去に戻ることができるという都市伝説が存在した。


・過去に戻っても、この喫茶店に来たことのない人には会えない。
・過去に戻って何をしても、起