心の教養の小箱を ちょっぴり潤すことができた... だがそれをはるかに超える経験が その次の日に待っていた...

すべて準備万端のパーティーの
入り口のドアをあけたら

一人の客もいない。。。!

そんな思いもかけなかった状況に
陽一はこの言葉を思い出さずには
いられなかった

『人生は思い通りにはいかぬもの』

がっくり肩をおとして帰っていく
ニューヨークの大学生に
男は小声で
しかし心をこめてつぶやいた

「God bless you!」
(神のご加護がありますように)

近づいてあと一歩のところで
手が届くと思ったその瞬間

はるかかなた
永遠の向こうに消え去ってしまった

ブラックホールの泉なんて
そんなものはあるはずはない

絶対にないんだ・・・

茫然と