介護の思い出

それは電話から

通院の準備に追われ、忙しい朝を迎えていた。
朝食後に電話が鳴り、こんな時どこからと思いながら受話器を取る。
耳からは女性の声で、病院の予約変更を知らせてきた。
意外な相手に予想外の内容、しかし、こちらは一向に構わないので、ふたつ返事に承諾の返答、すぐ日にちの調整に入り、後日に決まった。

行くつもりでいたのが急に変更になり、時間を余すことになった。

電車の時刻表、バスの時間など、予約時間に間に合うよう出発時間を逆算し、どうにか決めたところだった。

朝食もそこそこに、いつものようにテレビのスイッチをひねる。
レコーダーも同時に点灯し、